第3条弓構えの条

第三条弓構之事

左右中段、単之身。的割四寸之構と号して印西用之。巻き藁間之定法三度見ること。項の髪。袴腰、鉾臥の準、七珍万宝念外のこと。

日置流では弓構えに右段、左段、中段、ひとえの身と四つの弓構えがあり、右段は自分の左斜め前、中段は自分の左真横、左段は自分の左後に弓を構えます。

しかしながら、本題の構えは中段であるとの伝であるが、現在は右段を主として人に教えているが、取り懸け、手の内に真に会得すればいずれも同じであります。

中段は多勢立並んで射るとき、人もわれも射よい構えであるのでこの構えに慣れるのが本当かもしれません。

「ひとえ(単)の身」とは中段の構を左肘を脇につけて構えて、印西先生が、「的割四寸の構」と称して用いられたといいます。

これは弓の幅を一寸(約三センチ)とすれば、横身巾四寸(約十二センチ)として敵より見るとき、弓の幅にて確と我方を見かねて射にくく、我身の楯になるからです。

「巻き藁間の定法三度見る事」とは、身の中心より巻き藁まで弓一丈を定法とします。「三度見ること」とは立って一度、矢番えて一度、弓構えのとき見込、最後まで変えず都合三度に見る意味です。

古伝では立、足踏みするとき一度、矢を番えて一度、構えて一度とします。現在、普段の稽古(的前)のときも、足踏みに一度矢を番えて一度、弓構以後見込んで都合三度見ることが普通となっており、古伝のとおりかもしれません。

「頂の髪」とは「頭持の準(ずもちのかね)」で左眼は目尻、右眼は目頭にて的を見るのであり、往昔はまげに結んでいたため、うなじの髪が二、三本ひきつるとの意味です。

古伝では五、六筋ひきつると言って要は首の筋肉を真っ直ぐに立てて頭持ちすることです。

「袴腰」とは袴の腰板がぴったりと背につくように腰を詰めること、袴腰の準といいます。

「鉄臥の準」とは、弓構のときの弓の伏せ具合をいい、この伏せた度合は終始変わっていないので、的に向かって一尺五寸(約四五、五センチ)前に四寸(約十二センチ)が準となっています。古伝では「矛先伏せたる準」といっています。

「七宝万年念外のこととは」とは引くに当たって、諸種の欲を捨てないといけないことです。

この教えが弓構えの段階で書かれたことが重要であって、弓構えを終わったときはすでに、心の一間中住の心境になりきっていて的以外はなに物もないです。

われも的も、的と自分との空間も一切がひとつとなることを要求していると思ってさしつかえないので、いよいよ動的な行射に入る前、足踏み、胴造、弓構が終わるとき、「七宝万宝念外に有る可し」との古伝は意義が深いです。

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