離れを誘う条件反射反応を正確に理解する

伸び合いの努力を続け、力の極限に達した状態を「やごろ」といい、この「やごろ」の瞬間矢は放されていきます。この矢が離れていく瞬間を「離れ(はなれ)」と名付けています。正確に離れの動作を行うためには、離れの過程で形成される条件反射を理解しなければいけません。

 

ここでは、離れの動作を誘う条件反射を解説していきます。

 
 離れで起こる条件反射とは
第三者からはこの離れの現象の現れ方によって射の上下巧拙が現れます。

 

まず、初期の段階は離れは「意識的に離そう」とします。ぐっと握っているものをぱっと「意識的」に放して離れになります。

 

これが稽古していくにつれて、だんだんそんなことをしなくても離すことができるようになります。人はこれをその「動作に慣れた」と言います。

 

このとき体の中では伸び合いからやごろに至るときの種々の身体受容器(感覚器官)から受ける一定の刺激がやがて条件刺激となり、条件反射が形成されます。
 
この状態を「離れ」と呼ばれます。この条件反射が形成されることで離れは意識されることなく離すことができます。

 

しかし、条件反射が起きさえすれば良いかというとそうではありません。なぜなら、条件反射が起きたらたとえ会で1秒後に条件反射が起きたら、もうそこで離すしかありません。

 

この条件反射が早く起きてしまうと「早気」になります。なので、人は次に意識を明確にして、これを抑制しようという作用を働かせつつ、この条件反射が起きる状態をコントロールする必要が出てきます。

 

これを稽古することが、弓射をするうえで最も困難な点です。しっかり伸び合って、かつ離れも無意識にスムーズに出すってのが頭の中で考えるととても難しいと人はいいます。

 

この抑止作用を欠いた条件発射はいわゆる「早気」になります。つまり、会に入って、体が離したくなるような刺激が体の中に出たら(具体的には筋肉の緊張)もうそれを自分の意志で押さえられず、離してしまいます。

 

自分の意志が条件反射に負けてしまうのです。その反対に条件反射的に行われた離れは意識した離した離れより、威力が強いです。

 

この最大エネルギーの離れは見た目は予備的な動きはなく、突如として離れたように見えます。周りの人から見ると「スッと無駄なく離れている」という表現があっているかもしれません。

 

そして、放そうという意志の働いてのちに行われる離れは、たてえ経験豊かな射手でも一射一射、同一の条件で離れを行うことができないので、的中に均一性がなくなります。

 

これは、できあがっている発射の状態に微妙な筋ー神経間の共同動作における神経伝達経路に意志による抑圧作用が入るからです。

 

引き分けをしていて、離れでスッと離したいけど、なんかひっかか感じで離れてしまう。または、力んで放してしまうときはありませんか?これは離れのときには発射の準備をしているときに神経がその意志を邪魔しているのです。

 

 残身
胸が左右に開き、弓手は的心(てきしん)に、右手はちょうど反対方向に分かれて、体の中央で反対の力が引きあって平均したとき、あらゆる方向につりあいをへて射手の身体全体は動かず、静止します。

 

この瞬間は高い緊張状態を保っていて、この状態がやがて平常の状態に戻っていき、そのわずかな間を「残心」と言っています。

 

ちょうど磯ぎわ十間(18メートル程度)くらいの所で船が艪を止めて、余勢によって着地点を見つめながら砂浜に船底を乗り上げるのを待つような気持ちを言います。

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