少しずつうまくなろう。初心者が覚えておきたい八節のポイント

初心者は射型の見方がわからないため、自分の射が正しいのかどうかがわかりません。そこで、指導者や経験者に見てもらうと、悪い所を指摘していただきます。

 

ただ、初心者には別についてもよい癖があります。

 

良い癖というのはいい方向に行っているからこそ出てくる癖です。なので、直すと余計に悪い方向に行ってしまいます。もしくは経験していくうちにどんどん直っていくものです。

 

ここではこれは出きているのなら、別についていてもよい癖というのを紹介します。

 

打ち起こしが高いのであれば、肩は上がっていてもよい
経験者は打ち起こしのときに射手の肩が上がるのを嫌います。そこで、打ち起こしている途中で肩を下げさせようとします。

 

初めのうちは上がっていても大丈夫です。なぜなら、打ち起こしで上がった肩は引き分けに入ると自然と下がってくるからです。

 

弓を上げる動作に慣れていないと肩が緊張します。むしろ初心者は肩が上がるくらい高く高く上げることが大切です。そのとき、肩関節が後ろに落ちないように、拳も少し遠くするとなお良いです。

 

これを、見た目の型にとらわれて、打ち起こしの高さを小さくして拳の位置を整えようとし始めたら弓の上達が遅くなってしまいます。すぐにこういう手抜きはやめないといけません。

 

右拳はたぐってもよい
引き分けのときに右手首が曲がることを「たぐっている」といいます。経験者はこのたぐっている状態を「弓を手先で引いている」ととらえて、初学者にこれを直させようとします。

 

もしも、初学者も引き分けが極端に小さくなければ、たぐりは直させる必要はありません。理由は初心者の場合、「目いっぱい弓を押し開こう」としているからです。

 

目いっぱい押し開こうと思ってたぐっているのであれば、離れはあまりゆるみません。大きく引こうと意識しているのであれば、初めは手先の不正に気にせず、どんどん引いていきましょう

 

良くないのが、手首をたぐるのをおそれて引き分けが小さくなることです。こうなると、いくら手首が曲がっていなくても、会に入ったときの気持ちが「ただ持っている感覚」に陥ります。

 

ここで、たぐっていても会で「さらに押そう押そう」と意識できているのであれば、問題ありません。会で「押そう押そう」と思えていなかったら、後に早気やゆるみ離れにつながります。

 

今は気づかなくても何週間かたつと離れが弱くなってきて、調子を落とします。それならば、多少形が崩れていても大きく引くことを意識しましょう。

 

頬付胸弦は最初はつかなくてもよい
弓道で引き分けで矢がほほにつき、弦が胸につくことを「頬付胸弦」と言います。これは、会を安定させる一つの方法です。

 

経験者はこの頬付胸弦がついていないと、会で弓が安定していないのを嫌い、なるべく弓を体にくっつけさせようとする人がいます。

 

しかし、頬付胸弦は初心者はつける必要はありません。むしろ、つけようと無理やりさせると弊害がでてしまいます。

 

胸に弦をつけようとして、胸が出てしまうからです。初心者は大きく引くことを意識し、稽古を続けていれば、自然と弦が胸につくようになります。そのため、最初の内はつかなくても大丈夫です。

 

必要なことは目いっぱい引くことです。会でしっかり左右に押し切るということです。これができていれば、大きく調子が崩れることはありません。

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