頭が前後左右に傾かないように物見を行うには

物見は、射において細かい不正が出やすい動作です。顔が前後に傾いたり顎がうきすぎずうつむきすぎないように、顔をまっすぐに向ける必要があります。これにより、ねらい目と胴づくりが崩れにくくなり、矢は狙った方向に飛ぶようになります。

 

ここでは、顔を的方向に正確に向ける方法を範士の先生の言葉を引用して説明していきます。

 

 人に呼ばれたときにぱっと後ろに振り向くように顔を向ける
誰かに呼ばれたときにぱっと後ろを振り返るでしょう。そのときの顔の向け方は自然であり、生理的に負担がありません。このように、自然に自分にとって振り向きやすい位置まで顔を向けるようにすると、不要に首が曲がりにくくなります。

 

顔を向けるときに、心の中で誰かに呼ばれて振り向いたときをイメージしながら、すっと顔を向けるとそれが自然と物見になります。

的を見るときの頭持ちは、古歌に「頭持ちとは やよとて人の呼ぶときに 射ると答えて見向く姿よ」

とある如く、人に呼ばれて左に振り向いたときの顔の位置が、一番横向きの自然の形であるから、この向き方で的を見定めて射を行えと教えている。〜浦上範士〜
 
 「鼻」「鼻筋」「左鎖骨のくぼみ」など、体の一部を基準に顔を向ける
顔を向けるときに、自分の中に基準を作るとわかりやすいです。その中で基準としやすい部位が「鼻」です。

 

鼻の位置を自分で知って、その位置に右耳が来るように向けましょう。これにより、顔を向けすぎないようになります。何か基準を自分の中に作ることで、毎回の物見がずれなくなります。

 

あるいは顔を向けた後の「鼻」を基準にすることもできます。向けた後の鼻筋がちょうど的の中間の位置に置くようにします。こうすれば、頭持ちが前や後ろに傾きすぎることはありません。

 

小笠原流の射法の説明では、「左肩の鎖骨のくぼみ」を基準とします。鎖骨のくぼみに顎が出る程度に向けと、顔が前後に傾かずに物見を行えます。なお、体格や骨格によって、多少基準からずれることも考える必要があります。

 

作意なき自然の物見を尊ぶ。その形は鼻のあった場所へ、右耳を置き換える位置がよい〜富田範士〜
 
だいたいの基準としては鎖骨のくぼみに顎が出る程度にし、鼻筋で的を半分に割る気持ちがよい。こうすれば、頭持ちが照ったり(後ろに倒れること)伏したりせず、まっすぐになる。〜宇野範士〜

 

日置流の射法説明では、右目を基準とします。右目が的の真ん中に来るように顔を向けます。これを目尻目頭という教えといわれ、右目を目頭と称し、適切な頭持ちの保持の方法として説明されます。

 

的の見る眼は、日置流では目尻・目頭といって左眼の瞳は目尻に、右眼の瞳は目頭にあるを定めとしている〜浦上範士〜

 

以上の内容を理解し、実践することで、顔が前後左右に傾かない物見を行うことができます。

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